このブログでは、自炊漫画の画像処理ソフトとして、「ImageJ」という科学研究用のフリーソフトを使用しています。
ImageJの拡張機能として、マクロという「一連の仕事を記憶させてパッケージした秘伝の巻物のようなもの」を扱うことが出来ます。
この秘伝の巻物さえあれば、様々な処理を「いつでも誰でも自動で」行うことが出来るというわけです。
これが最高に素晴らしい機能なので、以下で「ダウンロード→マクロ起動まで」をカンタンに解説していきます!
目次
1. ダウンロードとインストール
まずは以下のリンクからImageJ公式ページへアクセス!
Downloadページをクリック!
使用しているPCに合ったものをダウンロードしましょう!(Mac OS X か Windows)
あとは流れに沿ってインストールするだけです!
(デフォルトからいじる必要はないので、Next! Next!でOK)
ダウンロード→インストール→ImageJ使用開始まで、登録や課金など恐ろしいイベントは一切起こりません!
研究論文でもよく使われるソフトなので、安心して作業を進めて下さい。
2. 画面の見方
ImageJを開くとこんな画面になります。
漫画自炊でよく使うのは矩形ROI!
3. 画像を開くには
画像を開くには
[File]→[Open]か、
4. かんたんな処理
ためしに濃度・コントラストを調整してみましょう!
[Image]→[Adjust]→[Brightness/Contrast]
[Minimum]と[Maximum]を調整して[Apply]!
(Applyを押すことで、画像データの値が変更されます)
これだけで、裏写りや、紙のヤケなどを白く飛ばして、補正することが出来ます!
(このやり方だと画像1枚だけです。一括処理は以下のMacroから!)
5. Macroを使ってみる
◆使い方
①自作もしくはコピペから作成したマクロのファイル(.txtか.ijm)をImageJのフォルダ内の[plugins]に入れておく。(plugins内にサブフォルダを作って、その中にマクロファイルを入れておくと整理しやすい!)
②ImageJを再起動するとマクロがインストールされて準備OK!
③マクロ起動は[Plugins]→[上記Pluginsフォルダ内につくったサブフォルダ]→[使いたいマクロ名] 。(下画像では[自炊]というサブフォルダにマクロファイルを入れています)
このマクロ機能によって、リサイズ処理やコントラスト調整、フォルダ管理など漫画自炊に必要な処理を自動で行うことが出来ます。
ImageJとそのマクロ機能についてもっと詳しく知りたい方は「ImageJではじめる生物画像解析」という書籍がオススメです。
ImageJに関する書籍はいくつか出版されていますが、純粋に「ImageJを "何のためにどうやって" 使うのか?」に焦点を絞った本はこれぐらいじゃないかなと思います。
特に第5章「マクロの書き方」は、複数ファイルの開き方・保存から、変数の概念、条件分岐、さらに配列の扱い方などなど、プログラミングの基本を含め丁寧に解説されているので、「自分でマクロを書いてみたいけどよくわからん!」という方は買って損は無いと思います。
6. まとめと記事紹介
ImageJマクロの魅力は
この3つです。
まずはImageJをインストールしてから、以下のページからじゃんじゃんマクロをコピペして、いろいろ試してみて下さい!