この記事では私が普段使っている自炊用機器を紹介したいと思います。
今回、一番伝えたいメッセージは、
EPSON社製のドキュメントスキャナ「DS-530」が最高に使いやすいんだけど、仲間が少なくて寂しいからみんなも使おう!
です!
目次
- 1. 使用している機器
- 2. ScanSnap ix500について
- 3. DS-530について
- 4. PK-513Lについて
- 5. DC-210Nについて
- 6. 使い分け
- 7. これから買う人にオススメしたいのは
1. 使用している機器
私はスキャナを2種、裁断機を2種使用していて、場合に応じて適宜使い分けています。
2. スキャナ「DS-530(EPSON)」
3. 裁断機「PK-513L(PLUS)」
4. 裁断機「DC-210N(カール事務器)」
以下で、それぞれの機器の「好きなところ・残念なところ」をまとめていきます。
2. ScanSnap ix500について
定番のスキャナです。私も自炊デビューはこの機器でした。
使用し始めてから7〜8年経過していますが、まだまだ現役です。
(2020年6月現在、ix500は生産終了で新品は出荷されておらず、後継機のix1500のみの販売となります)
富士通 PFU ドキュメントスキャナー ScanSnap iX1500 (両面読取/ADF/4.3インチタッチパネル/Wi-Fi対応)
- 発売日: 2018/10/12
- メディア: Personal Computers
◯ 好きなところ (ix500)
- ユーザー数が多いため、情報を収集しやすい
- パラメータが少ないため、初心者でも使いやすい
△ 残念なところ (ix500)
- 400dpiが設定出来ない(300dpiと600dpiはOK)
- 画像コントラストが弱い(コントラスト調整Macroの出番)
- PNGに対応していない(PDF、JPGはOK)
- JPGの品質設定が5段階だけ(わかりにくく、融通が利かない)
- 排紙トレイに排出された紙を抑えるためのストッパーが無いため、特に文庫本でバラバラと落ちたり、順番が入れ替わったりする。
非常に使いやすく、初心者でもあまり困ることが無いという印象ですが、品質に拘ろうとするとちょっと物足りないと感じます。
現在購入出来る後継機のix1500は「縦線軽減機能」という「画像処理で縦線を目立たなくさせる」処理を使用出来るようで、非常に気になっています。
しかしどうやら、スキャン用ソフトウェアには大きな変化が無いようで、レビュー等を見てる限りでは上記の「残念なところ」はix1500でも変わらないのではないかと思います。
3. DS-530について
2019年に購入したものです。
2020.10.16 追記
新機能(原稿保護機能:ホチキスの巻き込み検知・スキャン停止)を搭載したマイナーチェンジモデル(DS-531)が2020年11月に発売されるようです。
◯ 好きなところ (DS-530)
△ 残念なところ (DS-530)
- ユーザ数が少ないため、適切なパラメータ決定のための情報を拾いづらい
- 画像処理のデフォルト設定がイマイチ
- カラー画像でモアレが目立つ(解像度変更Macroの出番)
画質・画像処理のパラメータが豊富なので、自分好みの設定でスキャンすることが出来ます。ただしユーザ数が少ないこともあって、各パラメータ調整のヒントがインターネット上に少ないため、試行錯誤するための時間は必要です。
DS-530はPCと有線接続を行いますが、無線接続が可能なDS-570Wという機種も販売されています。
4. PK-513Lについて
プラス社製のギロチンタイプの裁断機です。
2012年ごろから使用しています。
◯ 好きなところ (PK-513L)
- 一度にコミックス1冊分(200ページほど)をそのまま裁断できる。
△ 残念なところ (PK-513L)
- 値段が高い(Amazon価格で28,018円:2020年6月時点)
- 重くて大きい
- 長く使用すると、刃こぼれが目立つようになり、切れ味が悪くなる。
- 替え刃が高価で買いづらい(1万円前後)
- 裁断の際、本がズレることで切り口が斜めになる。
一度に裁断できる枚数が多いため、全巻セットの自炊の際には重宝します。長所はこれしか挙げていませんが、裁断作業がラクなのは非常にありがたいです。
(少年コミックだと一発で、少し厚い青年コミックだとカッターで2分割にすると余裕を持って裁断できます。)
短所は替え刃が大きく高価なためメンテナンスが大変なことです。実際私の使用しているPK-513Lはかなり刃こぼれが進んでおり、刃こぼれ部分の裁断面が荒くボソボソになってしまいます。そのボソボソから出てきた紙の粉が読み取り面に付着し、縦線ノイズが発生しやすくなるため、注意が必要です。
2020年6月現在、購入できるのはPK-513Lの後継機、PK-513LNです。PK-513LNは裁断時の本ズレ防止の仕組みが改善されており、切り口が斜めになりづらいようです。
5. DC-210Nについて
カール事務器のディスクカッター型(刃がコインのように小さくて丸いタイプ)の裁断機です。
2019年から使用しています。
◯ 好きなところ (DC-210N)
△ 残念なところ (DC-210N)
- 一度に裁断できる枚数は厚さにして5mm程度なので、コミックスならカッターで4〜5分割してから裁断しないといけない
短所は、一度に裁断できる枚数が少ないため、作業時間が長くなってしまうことです。1〜2冊だと苦ではないですが、10冊を超えるとかなり大変です。
本体価格・ランニングコスト共に安価なのが一番の長所だと思います。カッターマット(刃を受ける部分。劣化すると切れ味悪くなる)も5本入で2,000円しない程度なので、これも助かります。
6. 使い分け
使い分けについては厳密に決めているわけではありませんが、
◆新品で買った本や、大事にしたい本
→ 昨年購入したEPSON「DS 530」と、40枚裁断のカール事務機「DC-210N」の組み合わせ
裁断面が綺麗だし、400dpiも設定できる!
コントラスト・濃度もあらかじめスキャナ側に設定してあるので、手間がかからない!
◆中古で全巻まとめ買いした本
→ 昔から使っている富士通「ScanSnap ix500」と160枚裁断のPLUS「PK-513L」の組み合わせ
多少裁断が荒くても時間短縮を重視!
300dpiでガンガン読み取って、コントラスト調整はあとからMacroで!
こんなイメージでやっています。
7. これから買う人にオススメしたいのは
私のオススメは、
スキャナは、ユーザ数が少ないが痒いところまで手が届く
「DS-530(EPSON)」
裁断機は、一度に裁断できる枚数は少ないが、メンテがラクな
「DC-210N(カール事務器)」
2種類のスキャナScanSnap ix1500とDS-530を価格面から比較すると、
ScanSnap ix1500 → 44,848円(Amazon, 2020年6月)
DS-530 → 33,208円(Amazon, 2020年6月)
差額 11,640円です。
個人的には「画像処理、画質のパラメータをたくさんいじれる」と「PNGや400dpi対応」これだけでも「DS-530」に軍配が上がりますが、その差額分だけで10,227円の「DC-210N(カール事務器)」が買えてしまうのはすごく魅力的だと思います。
裁断作業に時間はかかりますが、400〜600dpi読み取りの低速スキャンをしながらだと、時間的にちょうどトントンで裁断作業が出来るのでまぁ許せるかなと思います。
スキャナ・裁断機の費用を抑えて、浮いたお金で新たに漫画を買うというのも手です。
とは言え、DS-530は初期パラメータが微妙なので、使ってみて「アレ?こんなんでいいのかな?」と思う方もいるかと思います。
自分の好みの画質を色々試していく過程も楽しいですが、いい感じのパラメータ設定のヒントになるような記事もいつか作成できればと思っています。その時にはぜひ参考にしてみてください!
2020.10.17追記
いい感じのパラメータ設定のヒントになるような記事を公開しました。
公開している記事のまとめです。